「レクイエムコンサート・平和への祈りvol.8」


 627日岡山教会にて、岡山空襲の犠牲者、すべての戦争犠牲者の追悼と平和を祈るコンサート「レクイエムコンサート・平和への祈りvol.8」を開催しました。

 

2008年から始めて今回で8回目になります。今年は岡山空襲、そして終戦から70年の節目の年。今回は広く戦争と平和を考える意味で、広島から被爆ピアノを借りて、被爆ピアノと共に平和を祈りました。被爆ピアノを貸して下さった被爆二世の調律師である矢川光則さん自らピアノを運んで来られました。矢川さんは被爆ピアノを持って全国で平和のコンサート活動をされています。今回のコンサートの中で、矢川さんに被爆ピアノについてのお話もしていただきました。被爆ピアノを主人公に、ピアノソロ、歌とピアノ、弦楽とピアノ、少年合唱団とピアノ.…と被爆ピアノの平和の音色と共に神様に祈りを捧げました。

 

 コンサートの中では、岡山空襲直後の映像を見ていただき、また空襲証言の朗読を聞いていただいて、戦争を経験された方の痛みや苦しみを、少しでも共に感じさせていただくことができればと思いました。私達戦争を知らない世代が、戦争の悲劇を次世代に伝えていくにはどうしたらいいのだろうか、と考え続けています。戦争経験者のお話を聞き、その痛みや悲しみ、言葉にはできない苦しみをどのように受けとめていけばいいのか、二度と同じことを繰り返さないために、私達に何ができるだろうか、11人が置かれている場所で取組み続けていくことが大切だと思います。

 

 今回は桃太郎少年合唱団や清心中学・高校生の弦楽アンサンブル等次世代を担う人達も出演して下さいました。彼らの心に灯る平和の灯を、これからも大切に伝えていって欲しいと願います。

 

 音楽には国境や人種、宗教を超えて心を一つにする力があると思います。今後もこのコンサートを通して、世界が平和のうちに一致するように祈り続けていきたいと願っています。                

 

                                                                                                                                                                平和推進チーム 福田浩子(岡山教会)